2017年の談話室

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3/01 ブロッコリーとヒヨドリ
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昨年、ブロッコリーの苗を2本いただいたのでトマトの横に植えておいたところ
立派に育って何度も食卓をにぎわせてくれた。
1番目の花序を収穫すると、脇からどんどん枝が出て新しいツボミが出てくる。
ところが画像を見ていただくとわかるように、葉がほとんどなくなってしまった。
ヒヨドリなどが食べてしまうのである。
葉は柔らかいところが食べられて主脈だけになってしまっているのだが、どんどん新しい花序が形成されてくる。
緑の花序そのものが、結構光合成に貢献しているのではないかと思う。



昨年の実績に基づき、今年は本気でブロッコリーを栽培することにした。
少々出遅れてしまったので、まだ食卓に上っていない。
昨年ヒヨドリに食べられてしまったので、今年はテグスを張って自由な摂食を妨害してみた。
少しは食べてもいいが、丸裸にしないで欲しいといったニュアンスであった。
当初はオドシの効果があったが、数日でその効果は薄れてきた。
地面を歩いて近寄ってきて、食べている。
ヒヨドリは学習能力が高い。



テグスでは効果がなくなったので、防虫ネットを買ってきて全体を覆うことにした。
1枚かけるとビックリして近寄らなくなるかと思えばさにあらず。
隙間からくぐって入ってくる。
こうなると腹が立って、あと2枚買ってきて完全に覆うことにした。
少しでも隙間があると入るので、ピンと石で隙間無くとめることになる。
結構お金がかかることになってしまい、ブロッコリーを買ったほうが経済的かもしれないと思い始めた。



今年はブロッコリーとエンドウが菜園の主役である。
ブロッコリーを覆うと、今度はエンドウが食べられ始めた。
もともとキュウリネットに絡ませるようにしているので、鳥は近寄りにくいだろうと思うとさにあらず。
茎の先端や新しい葉など、柔らかいところを全部食べられてしまった。



結果的に、エンドウも覆わなくてはならなくなってしまった。
近所の農地ではこのようなことはやっていないので
我が家の菜園では、ヒヨドリが意地悪をやっているのではないか、と邪推してしまう。

ところで、菜園を全て覆ってしまった直後
我が家の駐車スペースにヒヨドリが一羽死んでいたそうだ。
車庫の傍に植えているツバキ:侘助(ワビスケ)からの吸蜜中に
何らかのトラブルが起きたのではないかと思っている。
菜園を襲撃していたのはいつも二羽であり、夫婦なのかもしれないと見ていたが
そのうち一羽が死んでしまい、なんだか悪いことをしたように思えてちょっとかわいそうでした。



さて、我が家の庭にはヒヨドリがよくやってくる。
ナンテンの実を食べにきたり、サザンカやツバキの蜜を吸いに来る。
大半は大目に見ているが
一昨年に我が家にやってきた太郎冠者という品種のツバキは、ヒヨドリの被害にあっている。
この太郎冠者は枝が細く、葉も細くて花もスリムでやさしい感じがする。
この花がヒヨドリの被害を受けるのである。
枝の細さがヒヨドリの体重を支えにくいので、花にしがみついて逆さになって蜜を吸う。
その結果、花が咲く傍から痛んでしまう。
ツバキの花は寿命が来るとポタリとまとまった状態のまま落ちてしまう。
しかし、ヒヨドリが傷つけた花は、咲いたばかりなので当分は落ちることは無い。
ヒヨドリにとっては花より団子なのではあるが
少し遠慮してくれないかな・・・・・



ヒヨドリの嘴は細くて長い。
この形はメジロに似ており、吸蜜することに適している。
早春に咲く花の受粉には大きく貢献しているに違いない。
もうすぐサクラの咲く季節になるが、その頃になるとツバキの花を傷めることも少なくなってくる。
春よ来い。


1/04 あけましておめでとうございます。
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昨年はイギリスのEU脱退やアメリカの大統領選挙の結果など
予想と違った結果の続出で、マスコミから流れてくる情報との
違いに戸惑った一年であったように思います。

自然災害は、予期できぬことであるわけなので熊本地震とか鳥取地震に関しては
起こることに関して予想と違うわけではありません。
単なる希望的観測とは異なっているわけで、これは自然が自然であるということなのでしょう。

希望的期待が実現できたことといえば、広島カープの24年ぶりのリーグ優勝でした。
日本シリーズは残念な結果に終わりましたが
広島大学の同級生は、リーグ優勝を祝うために久々に集まりました。
広島に所縁をもった人間の熱い集まりでした。

さて、昨年の3月には無事4年2期=8年の学長任期を満了し
特担教授として教育と研究の現場に戻ることができました。
学長任期中におきましては皆様のご厚情をいただき、まことにありがとうございました。
おかげさまで回復基調のなかの舵取りで、建設的な気持ちの中で過ごさせていただきました。

教育産業は構造的不況業種の一つではありますが
良いところは伸びるとの信念で大学の改革に取り組んできたわけですが
皆様のご協力を得ることができ、やれることはできたのかな、との感もあります。

わたくし個人としては、研究に関する貢献が中途半端であったことを誠に申し訳なく思います。
役職について大学運営に携わってきた年月は15年にも及び
自らの研究に従事する時間と知恵が十分でなかったことに関する悔いがあります。
後戻りできるわけではありませんが、未来に向けて今一歩前進しなければとの思いが沸き上がります。

現在やらなくてはならないと思う仕事の一つは、後世に残しておくべき財産のデジタルアーカイブです。
大学生時代からのスライドフィルムは色あせつつありますが
木曽御嶽山の画像は噴火前の記録として貴重なものであると思いますし
霧ヶ峰湿原や日光戦場ヶ原湿原の調査の際の画像は残しておかなくてはなりません。


<<36年前の霧ヶ峰八島ヶ原湿原のスライドからアーカイブした画像>>

もちろん幾つあるかもわからない植生調査資料は
植生遷移を記録するデーターとして貴重であると思います。
結構これらをアーカイブするには大変の手間と労力が必要です。

アーカイブするだけで頑張ればよいのですが、昔の植生データーを眺めていると
現在の植生との違いが気になり
30年間の植生の変遷などと題して研究をしたくなるではありませんか。困ったものです。

学長職を終えて、いざ研究に邁進!としたかったわけですが
4月になってからは学長室からの撤退と研究室の移転で減量と片づけに終われ
さらには前述のデジタルアーカイブに追われ、前進的な研究は行うことができない八か月でした。
今まで、前進的な姿勢ばかりで今までやってきたことの整理・整頓を全く行わず
走ってきたわたくしの姿勢が問われているわけです。
今後の人生は、置き去りにしてきたことを片づけることと
やり残してきたことを少しで片づけることにあるわけで、基本的には片づけということでありますね。

ということで、フルスピードで前進というわけにはいかない八か月でした。
そのような中でやってきた仕事としては、赤磐市の野生生物調査とイチョウの巨樹調査に関する調査
モニタリング1000の一環である鯉ヶ窪湿原の調査などは重要な仕事でした。


<<岡山県奈義町菩提寺の国指定天然記念物のイチョウ 多くの気根が伸びて地につき、巨大な幹を形成している>>

今年もやりたいことが目白押し、調査のために自転車買いました。
久々にたくさん植物を採取し、標本を作っています。
実物をじっくり見ることが大変重要であることを再確認いたしました。
今年は、コケとシダを頑張りたいと思います。

皆様のご発展をお祈りいたします。

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