アベマキ Quercus variabilis Blume  (ブナ科 コナラ属



 アベマキは落葉性の高木で、クヌギに似ているが、樹皮に厚いコルク層が形成される点と葉の裏面に毛がある点で区別できる。岡山の沿岸地帯では、マツ枯れの跡地を回復する主要樹種として、コナラとともに重要である。
 アベマキは「あばたまき」の意味で、樹皮がコルク層の発達によってあばた状になる様子を意味していると言う。樹皮を拡大してみると、年輪のようにコルク層が形成されていることがわかる。岡山地方の地方名が標準和名に採用されたものといわれている。コルク層が厚いために薪、木炭、椎茸のホダギとしてはクヌギに劣ると言われている。ワインの栓などに使用するコルクは、地中海沿岸に生育するコルクカシから採取したものであるが、アベマキのコルク層はそれほどは発達しない。第二次世界大戦中から戦後しばらくの間はアベマキのコルクで代用した。多くは一度砕いて糊で固めた粉コルクとして使用した。
アベマキ
アベマキの樹皮アベマキの樹皮
アベマキのドングリアベマキのドングリ
 アベマキのドングリは、大きく、成熟するのに足かけ2年間を必要とする。すなわち、春に開花して受精した発育を開始したドングリは、翌年の秋に成熟して落下する。秋に落下したドングリは休眠せず、そのまま発根して根を伸ばす。地温が5℃以下になるまでは伸長するので、春に地上部を出すまでにはかなりの深さまで根を張っていることになる。
アベマキとクヌギの葉
 アベマキとクヌギの区別点



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