アベマキ Quercus variabilis Blume  (ブナ科 コナラ属
 アベマキのドングリは、1年目にはほとんど大きくならないが、2年目には急激に大きくなり、9月の終わり頃には落ち始める。毎年ドングリを作るためのエネルギー投資は、1年で作っても2年かけても結局は同じ事になるはずである。なぜドングリを作り上げるのに2年もかけるのだろうか? 同じ頃に花を咲かせるコナラなどに比べてドングリが大きいからであるとは考えにくい。種子を形成するため必要な年月は、数ヶ月もあれば十分なはずである。果実などの成熟は、播種時期を決定しておき、それから逆算して決めているのではないかと考えている。
 アベマキは9月頃からドングリを散布し始める。まだ十分に生長が可能な暖かい秋にドングリを散布し、すぐに地中深くまで十分に根を伸ばして春を迎える戦略である。春に十分に根を発達させた状態で発芽するためには、まだ暖かい秋にドングリを散布する必要がある。その時期に大きなドングリを散布するためには4月からの半年では短すぎるので、わざとスローペースでドングリを生長させるのではないかと考えている。
2年目の春(4月)段階:1年間でほとんど大きくなっていない6月終わり頃:急速に大きくなっている
8月には、殻斗が開きはじめ、ドングリが見え始める10月には、一部が落下し始める
1.アベマキ 2. 3.紅葉と落葉 4. 5.堅果(ドングリ) 6.地上部と地下部 8.樹皮

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