トケイソウ Passiflora caeruleaトケイソウ科 トケイソウ属)



 トケイソウ・・・これ以外の呼び名が考えられないツル植物である。ブラジル原産で多年生・常緑である。雌しべは黒紫色であり、3本に分かれてまるで時針・分針・秒針である。雄しべは途中まで雌しべと合生し、5本である。6本であれば申し分ないのだが、これは仕方がない。雄しべの葯は太い花糸の先に付いているのだが、しっかりと固定されておらず、回転する。花が開いた直後に裂開し、花粉のある面を上に向けているのだが、その後回転して下を向いてしまう。自家受粉を避けているのであろう。子房は上位であり、3本に分かれた雌しべの根元にある白い球がそれである。
トケイソウ
トケイソウトケイソウ
トケイソウ
 雄しべの下にはたくさんの細い糸状のものがある。これは副花冠であり、この科の特徴である。この副花冠は4列あり、中心部のものは雌しべに沿い、その外側に短いものが1列、そして外側に長い副花冠が2列(100本以上)ある。副花冠は根元が濃紫色を帯び、中程は白色先端は淡い青紫色となっている。実に繊細な色使いである。花弁は10枚のように見えるが、5枚が花弁、5枚は萼片である。さらにその下側に3枚の苞(?)がある。複雑な構造の花である。花は朝開き、ほぼ1日で閉じる。

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