ヒメツルソバ Persicaria capitata (Buch-Ham.) H. Gross (タデ科 イヌタデ属



 ヒメツルタニソバはヒマラヤ原産の常緑多年生の草本。温暖な地方では一年中開花している。冬の冷え込みが厳しい地方では、一年生草本になる。石垣などによく生育するようで、最初に見たのは高知市の水路沿いの石垣であった。この写真も石垣であり、ちょうど石垣イチゴのように、石が南向きの太陽熱を吸収し、冬季もあまり冷え込まない場所に生育していたものである。
ヒメツルソバヒメツルソバ
(岡山市宿:2000/11/18)

 このヒメツルソバも一年中花を見ることが出来、特に種子を形成して茶色に熟れてしまう状況は見られない。注意してみると、葉の上にたくさんの稔った種子が落ちている。この種子は花弁に包まれたままであり、手のひらで揉んで見ると、黒色に熟した種が含まれている。つまり、常につぼみが出来て、花開き、種子を形成して落下しているのだが、つぼみの色も、花弁の色も、受精して種子が形成されていても花弁がそのままの色で種子を包んでおり、そのままの状態で落下しているわけであった。この仲間の花期が長いと思えたのも、このような仕組みであった。

種名一覧にもどる / 科名一覧にもどる / 雑学目次にもどる / HPにもどる