デワノタツナミソウ Scutellaria muramatui (シソ科 タツナミソウ属
 デワノタツナミソウはやや薄暗い渓流沿いの岩上に生育する小形の多年草。多くの図鑑類には、近畿地方以北の日本海側に分布するとされているが、1980年代に中国山地の渓谷にも広く分布していることが明らかにされた。
 デワノタツナミソウは渓流の岩上で、増水時には水没するような水際部に、パッチ状に群生する。茎は長くはった地下茎から立ち上がって高さ10〜30cmになり、ごく短い下向きの毛がある。葉は小さく、長さ約3cm、幅約2cmで、表面の全体と裏面の脈上に細毛がある。花穂は4cm程度になり、2cm弱の紫色の花を10個程度つける。花冠の下唇の紫斑は、同属のタツナミソウやコバノタツナミソウに比べると不明瞭である。花期は5〜6月。岡山県中部以北の渓流で、水際の半日陰地にコケ類と共に生育するタツナミソウ属があれば、ほぼ本種で間違いないであろう。
デワノタツナミソウ花の拡大
花序葉の表面葉裏と葉柄の毛
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