イブキジャコウソウ Thymus serpyllum subsp. quinquecostatus 
 紅葉の白馬山八方尾根。海抜2000m付近の尾根の岩の隙間に小さな植物が生育していた。見つけた瞬間は、ツルコケモモに思えたが、生育環境は異なっているし、質感には違いがある。葉を一枚ちぎってみると、シソ科の香り、日本産のタイムである、イブキジャコウソウであった。細い茎は地表を這い、所々から枝分かれして越冬のための芽を形成していた。来年はこの芽から花茎を出して花序を形成するのであろう。花期は6月から7月との事。ほとんどは花殻になっていたが、10月のはじめ、まだ咲き残ってくれていた。葉は長さ5〜10mm。両面に腺点があり、裏面は紫色を帯びていた。
 常緑の小低木と図鑑には記載されている。属として、樹木として判定されるような種があるのであろうが、イブキジャコウソウだけをみていると、とても樹木とは思えず、多年草でよろしいのでは?と思ってしまう。
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