オミナエシ(オミナメシ) Patrinia scabiosaefolia Link. (オミナエシ科 オミナエシ属)
オミナエシは秋の七草の一つである。名前の「オミナ」は「美しい女性」の意味であり、同属のオトコエシに比べて弱々しいからである。「メシ」の意味は不明であるという。子供の頃にはままごとでこの花を器に盛ってご飯(黄な粉ご飯)に見立てていた。ご飯の意味でも良いのかもしれない。漢字では女郎花と書く。
全国の草地や林縁に普通な植物であったが、近年は少なくなった植物の一つである。
夏から秋にかけ、長い茎を出して花を咲かせる。根元から横に茎が伸びて先端に下の写真のような新苗を形成する。これが来年の個体となる。このようにロゼット葉で冬越しを行うので、秋から初夏までの期間は草にうずもれた状態では開花することは出来ないであろう。普通は秋から春までの期間は枯草が地上を覆っているので、この枯草がない状態が望ましい。このように考えてみると、秋に草刈されるような場所が生育適地であることがわかる。ただし、草刈機で地上部をバッサリやられるとダメージが大きいかもしれない。オミナエシは鎌で地上から10cmほどのところで刈ってほしいに違いない。タンポポと同じように、人里の植物である。