ガマ Typha latifolia (ガマ科 ガマ属)



 ガマは北海道から九州、および世界の温帯北半球から熱帯、オーストラリアなどに広く分布する多年生の草本。沼沢地やため池の湖岸、放棄水田などに広く分布する。大形の抽水(ちゅうすい)植物であり、高さ2m程になる。葉は柔組織が発達して柔らかくしなやかで、駕籠やむしろなどに細工・加工される。ガマの加工品はしっとりと柔らかくて手触りがよい。
 地中に柔らかくて通気組織の発達した太い地下茎を発達させ、群落を形成する。初夏に花茎を形成し、上部に雄花群を、それに接して雌花群を付ける。雄花からは大量の花粉が形成され、飛散する。雌花は成熟するとより太く、褐色になるのでまるで祭りで売っているフランクフルトソーセージのようになる。秋になると穂は綿状になって崩れ、風に乗って飛散する。昔はこの綿毛を集めて布団の綿に使用したり、火をおこす際の火口に利用したこともある。稲葉の白兎で有名な蒲の穂綿である。
若いガマの穂ガマ
ガマの雄花ガマの雌花
雄花から飛散する花粉
 ガマの生産する花粉の量はすさまじい。これを集めたものを蒲黄(ほおう)と呼び、漢方では利尿剤や止血剤として利用するという。
【ガマの解剖会 -ガマの内部を探る! はこちら】

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