アカマツ Pinus densiflora  (マツ科 マツ属
アカマツ Pinus densiflora
枝の先端の芽は赤味を帯びる函館五稜郭のアカマツ
 アカマツは北海道南部から屋久島まで広く分布し、1960年代まで二次林に広くみられた。痩せ地にも耐えて生育し、乾燥した尾根から湿地にも生育する。材木や燃料として利用価値が高いことから積極的に植栽もされた。名前の由来は樹皮が赤いことに由来する。

梢の新枝の先端に雌花ができる中から下の新枝には雄花ができる
雌花雄花松毬をつけた枝アカマツの 雄花をつけた枝
 アカマツは春に花を咲かせ、風によって花粉を散布する。季節には水たまりの表面が黄色くなるほどの花粉生産量であるが、マツの花粉で花粉症が起こることは少ないようで、あまり問題にはならないのかもしれない。種子も風によって散布される。基本的に昆虫が現在の昆虫のように活発に活動でき、受粉に貢献できるようになる以前に進化した古い植物であるので、動物に頼ることのない生殖・繁殖方式を踏襲しているのであろう。
 アカマツは人間が森林を伐採していない時代においては、岩峰や崖、湿原のほとり、河川の周辺などに生育地していたものと思われる。人間の活動によって急激に分布を拡大し、今、森林の放置とマツ枯れ病によって急激に個体数を減少させつつある植物である。

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