ヒマラヤスギ
Cedrus dendara
Loud. (
マツ科
ヒマラヤスギ属)
ヒマラヤスギは名前のとおり、ヒマラヤ原産の常緑高木。ヒマラヤシーダー(スギの意味)とも呼ばれる。明治初期に導入され、庭園木として利用されている。多くは挿し木で繁殖させるため、樹形が乱れているものが多い(下注)。
根は比較的浅いようで、樹高が高くなると台風などで倒れやすい。枝葉を間引くなどの選定作業が必要であろう。ヒマラヤの生育地では傾いてお互いに寄り添った状態になっているものが多いとのことで、もともと倒れやすい樹種なのであろうと思われる。
(姫路市飾磨区妻鹿 市立飾磨高等学校前庭 2000/09/19)
大きく成長すると秋に開花し、3cmほどの「まつかさ」を作る。普通は高いところにできるが、この個体では手が届く場所にまつかさができていた。幹を途中で止めるなどの管理が行われたからであろう。
注:樹木を挿し木で繁殖させると、種子からの個体とは違った樹形になることがある。挿し木の穂は枝先から取るので、枝としての性質が残るためである。挿し木苗はなかなか直立せず、添え木などで直立するように仕付ける必要があり、成長しても枝が四方から出ず、枝のように左右に出る傾向が残る。実生苗がきれいな円錐形の樹形になりやすいのに比べ、所々の枝が大きく成長してしまう傾向が高い。
このような性質は針葉樹で顕著であり、広葉樹では目立たない。針葉樹では主幹の成長点と枝先の成長点で何らかの不可逆的な分化が生じていると考えられる。
1.
ヒマラヤスギ
2.
ヒマラヤスギの樹形
種名一覧にもどる
/
科名一覧にもどる
/
雑学目次にもどる
/
HPにもどる