結果と考察


B3.広域分布種 ウリカエデ・ケヤキ・コガクウツギ等

 本分布型の種は暖温帯から冷温帯に広く分布するものの,分布の極大が,B1と同様に暖温帯上部にある。分布範囲の広さは,先駆的或いは二次的要素をあわせ持っているためと考えられる。

ウリカエデ・アセビ・スノキ・コガクウツギ・クマノミズキ

 これらの種は二次林の構成種として一般的なものであるが,本県では温暖な沿岸・低地では生育することが少なく,降水量の少なさが大きな影響を与えているものと考えられる。

ケヤキ

 渓谷や肥沃な立地等,土地的に優占する傾向が強い。冷温帯域のこのような立地では,種群C1のサワグルミ等が優占する場合が多いため,単木状に生育する程度の場合が多い。このため,岡山県でのケヤキは県中部以北の暖温帯上部における渓谷・河畔が主な生育地となっている。このような立地のほとんどは植林対象地となっており,典型的な群落はほとんど残されていない。

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岡山県における植物分布要因の解析
出典:難波靖司・波田善夫,1997.岡山県自然保護センター研究報告(5):15−41.
最終更新日:2000/07/07