結果と考察


C2.暖温帯上部まで分布する種 アクシバ・クマシデ・コアジサイ等

 本種群は,WI100℃未満の地域に分布が見られ,冷温帯に分布中心を持ちながら,暖温帯上部まで生育する種である。岡山県では吉備高原以北の地域にあたる。

コアジサイ・キハダ・ヤマアジサイ・ホツツジ・チドリノキ・コハクウンボク

 WI70℃未満の地域における分布の極大値が,後述の種群C1と同等であり,分布の拠点は冷温帯域であるものと考えられる。

クマシデ・ツノハシバミ・ナツツバキ・ミヤマイボタ・オトコヨウゾメ

 WI70〜90℃,海抜600〜900mの地域の地域で,わずかな分布の極大が見られることから,県下では,主に中間温帯域を生育地としているものと考えられる。県下では中国脊梁の南縁地域がこれに当たる。

アクシバ,チマキザサ,コハウチワカエデ

 WI100℃から,未満の地域に至るにつれて,徐々に出現頻度が高くなる。冷温帯では普通に見られる。本種群の南限地域では,先述のクマシデ等よりもよく見られる。

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岡山県における植物分布要因の解析
出典:難波靖司・波田善夫,1997.岡山県自然保護センター研究報告(5):15−41.
最終更新日:2000/07/07