結果と考察


1.分布傾向による種の類型化(図23〜27)

 植生帯区分に利用される等,植物の分布の最も大きな要因とされるWIに着目し,10℃毎の階級に対する種の出現範囲や増減傾向の類似性から種の分布に関する類型化を行った。

 極相を構成する種の多くは明瞭な増減傾向を示し,気候要因に対して分布範囲や分布中心を比較的容易に判定することができた。一方,二次林性の種の多くは分布中心があっても広域分布を示す傾向があった。即ち,気候に支配される極相構成種と,人為等による攪乱によって生育を支配される二次林性,或いは先駆性の種を明瞭に区分することができた。

 分布パターンの類似性を類型化することにより,大局的には次のようなヤブツバキクラスの種(A),暖温帯上部の種(B),冷温帯の種(C),広域分布種(D)にまとめることができた。

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岡山県における植物分布要因の解析
出典:難波靖司・波田善夫,1997.岡山県自然保護センター研究報告(5):15−41.
最終更新日:2000/07/07